育成プログラムのない会社のデザイナーのスキルアップ方法

WEBデザイン

私は現在、メーカーに勤めるインハウスデザイナーをしています。
何度か転職していますが、インハウス・制作会社関係なくどこも「育成プログラムがない」会社でした。

つまり、会社では業務のことは教えるけど、スキルアップのための教育や時間の確保はしていないということです。たまたま私がそうだったのか、そういう環境の会社のほうが多いのか・・・。

10年くらいそんな環境で「こういうことをしてきて役に立ったよ」ということをまとめてみました。

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勉強して役に立ったこと

社会人マナー

いきなりデザインと違うところから入りました。

育成プログラムがない会社で地味に困ったのが、社会人マナーの教育もないということでした。新卒で入って、ビジネスメールや名刺交換、電話や会議の言葉遣いもわからなかったのでよくネットで調べていました。(教育がない会社って、現場でお互いに指摘したり教え合う文化もない場合があります。会社の雰囲気や働いている人によりますが。)

web系・デザイン系はわりとマナーに寛容な方が多いというか、カジュアルな業界ですが異業種の方やお偉い方とお仕事する機会も多々あります。
そんなときに「きっちりする場面」「少しくだけてもいい場面」を使い分けられるほうがやっぱり便利です。

デザインの基礎知識

言わずもがな、ですが美術やデザイン系の学校を出ていても、「デザインの基礎」は常に学んでいたほうがスキルアップにつながっています。時代によっても基本が変わるのでベテランになっても、が大事ですね。

私は超基礎や体系的なことは書籍ニッチなことや実際の現場のやり方などはブログで学ぶことが多いです。気になったときに調べる!話題の本が出たらチェックする!という感じです。

自分の美的感覚や学校で学んだこと、会社で指摘されたことだけに頼らず基礎を学ぶ姿勢って大事だなと、教える立場になってあらためて思うようになりました。

フォントの基礎知識

デザインの知識は現場で指摘されて学べることも多いのですが、フォントは現場で「学ぶ」ことはむずかしいです。

例えば「都会的で上品なフォントに変えて」と言われたときに「都会的」「上品」なフォントの特徴はどこかというのが現場では教えづらいからです。丁寧な方は参考イメージをくれますが、そういうケースばかりではありません…。

私はもともとフォント好きということもあって、早いうちからフォントの歴史(地味にレトロ系のデザインで役立つ)やフォントの形とそれが与えるイメージについて勉強していたので、フォント選びでつまづくことは少なかったです。

プログラミング(使わなくても)

個人的には今もプログラミングはできないけど勉強はしてよかったなと思いました。私がやったのはjavascript、jQuery、PHPです。

webデザイナーをしているとシステムやプログラミングが関わる仕事も多々あります。そのときに多少でも仕組みや専門用語がわかっていると話が通じやすいし「こういう風にデザインしたほうがいいかもしれない」「データの渡し方も気をつけよう」とかスムーズに仕事ができるようになります。

webサイトでトラブルがあった時も、「これが原因かもしれない」という目安が立てやすくなるメリットもあります。

あとは、プログラミングって、なるべく少ないルールや文字数で情報を処理していきます。どうしたら「少ない手順」で「正確に」作業が終わるかを思考するって、日々の仕事でも同じことを考えますよね。そういう物事の考えかたも身につきます。

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ルーティンの情報収集

Pinterest

日々のデザインの情報収集で一番よく使うのはPinterestです。「バナー」「広告」「キュート」など自分の仕事に関連のあるカテゴリでピンをまとめて、デザインの参考にしています。アルゴリズムがかなり改善されていて、よく検索するものに似たデザインがたくさん出て探しやすくなりました。

スキマ時間でできるのが最大のポイントです。Pinterest以外で見つけたものも、ここに集約するようにしています。

雑誌

同じくデザインの情報収集では、私はアパレルや美容・インテリア系の仕事が多いので雑誌をよく見ています。サブスクなら月額500円で多数の雑誌が見れるので便利です。

インスタやまとめサイトも見るのですが、雑誌はトレンドの最先端かつたくさんのテーマでデザインがまとまっているので私的に効率よく情報収集できます。

インスタはユーザーのリアルなトレンド(たまに尖っているものも見つけられる)、雑誌はプロが厳選&デザインしたトレンドって感じで見ています。
まとめサイトはレイアウトやwebのパーツ探しですね。日常的に見ているというより仕事中の必要なときに見ています。

ニュースアプリ・SNS

webやプログラミングの最新情報、仕事のハック系は今のところ「ここ!」というのはなく、ニュースアプリやSNSをなんとなく見て目について気になったものを調べています。時間があるときはクリエイターさんのブログも見るかも。

以前はTwitterで情報収集していたんですが、メンタルが疲れるのでやめてしまってからは模索中です。

効果的だと感じた勉強方法

以前は土日や自由時間も勉強していましたが、今では「決められた時間やスキマ時間でいかに効率よくスキルアップするか」にシフトしていっています。

プログラミング勉強サイト

「Progate」や「ドットインストール」のような実践型のプログラミング勉強サイトはスキマ時間に手軽にできて、ある程度までは無料なのでとても便利でした。また余裕ができたときにやりたい。

WordPressでデザインからブログを作るのも、大変だけどおすすめです。

スキマ時間にデザイン収集&分析

駆け出しの頃は土日も勉強していました。最近は「遊ぶこともインプットだ」と気づいたので時間を決めたり、スキマ時間を有効活用しています。

電車に乗っているときなどに情報収集して、気になるデザインは特徴を分析するまでが1セット。
仕事で煮詰まったときの調べ物も、なるべく仕事の時間内にやるようにして時間を区切ることも大事にしています。

仕事で実践

なんでもぶっつけ本番とかそういう意味ではなく(笑)。試したいデザインやコーディングができる機会があれば取り入れるようにいつも意識しています。

これってけっこう意識しないとできなくて、忙しいと自分が「すぐできる」やり方に落としがちなので、「新しいことを試す時間」を意識して作っていかないといけないんですよね。これだけでも全然違うのでおすすめ。

副業

会社だけだと使うデザインやスキルが偏りがちなので、副業もおすすめです。

いきなり新しいスキルを使った仕事をするのはリスクもあると思うので、いつもと違うジャンルのデザインでもいいし、単純に新しいクライアントから仕事をもらう、というだけでも勉強になることがあります。お金も入りますしね!

まとめ

育成プログラムのない会社のデザイナーがスキルアップや情報収集で意識していることをまとめました。孤独に感じることもあるかもしれませんが、私は一人でも楽しんだもん勝ちだと思っています。

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