webデザイナーってどうやってなるの?

WEBデザイン

こんにちは。じつは私、webデザイナーとして働いて10年になります。10年…恐ろしい…!
たいした技術は持っていませんが、さすがに10年もやっていると周りには「こいつはwebデザイナーなんだな」と認識されるくらいにはなります(笑)。

最近は「webデザイナーになりたいんだけどどうやってなるの?」「自分でホームページ作ってみたいんだけど難しいの?」とよく聞かれます。

特に、20代後半以降の方は自分のキャリアのことを考えたり、結婚して子供ができた後の仕事の選択肢として、在宅やリモートワークなど勤務時間や場所が自由なイメージがあり、手に職がつく『webデザイナー』を考える人が多いようです。

なので今回は、未経験からでもwebデザイナーってこうしたらなれるんじゃないかなーというのをご紹介します!

自己紹介。

まずは私の簡単な経歴から。

幼少期:絵を描いたり、読書が好きなインドア娘。
(将来は漫画家になりたかった)

デザイン系専門学校を卒業
(この頃はwebデザインでなく、デザインというものを体系的に学んだ)

インハウスwebデザイナーとして未経験でアルバイト入社(2年)
(もともとグラフィックデザイナー志望だったが就活に失敗(笑))

インハウスwebデザイナーとして転職(4年)
(webディレクターをやってみたりした)

制作会社のwebデザイナーとして転職(2年)
(このへんでフリーランスの道を模索)

インハウスwebデザイナーとして転職(←今ここ)

インハウス・制作会社の意味は後ほど説明しますね!
私は、web制作の知識ゼロの状態から働きはじめました。

なんなら自宅にパソコンがなく、電源を入れるのすら怪しい超アナログ人間だったので、そんな奴でもwebデザイナーになれたよーってことと、当時の経験やこんなことを知っておいたらいいよーということはお話できるんじゃないかなと思います。もし参考になれば!

そもそもwebデザイナーって何してるの?


広く言えば、webデザイナーは普段私たちが見ているwebサイトのデザインそのものを作っている人です!例えばgoogleで検索してどこかのページにたどり着きますよね?そのページのレイアウトや色を決めてデザインしているのがwebデザイナーです。人によってはデザインしたものをwebサイトに公開するための言語に書き換えたりもします。(コーディングといいます)

他にもアプリの画面デザインや、webサイトに広告で表示されるバナーなんかもwebデザイナーのお仕事の一端。意外とwebデザイナーの仕事は身近で、多様なんです。

webデザイナーに必要な資格は?

結論から言うと資格はなくても大丈夫!資格を取らなければ就職できないことはありませんし、取らないと就職に不利ということもありません。自分の作品やポートフォリオがあれば技術力を理解してもらえます。

もし資格をとるなら、習熟度を図るためだったり、このくらいの知識を持っていますと採用者に伝える方法のひとつにはなると思います。まずは作品を作ってみる!という方が私はおすすめです。

どんな人が向いている?

デザイン学校を出ていたりセンスがないといけないの?とよく聞かれますが、それは誰でも経験で成長できるものなんです!

私が今まで数社で働いてきた経験では、どの仕事でも言えますがコミュニケーション力と納期を守れる人の方が重宝される気がします。デザイナーは黙々と作業するイメージがありますが、やはり提案したり、クライアントの意図がわからないところはわかるまで相談したり、全体のスケジュールに影響が出ないように作業したりといったことができる人の方が仕事もスムーズですし重宝されやすいです。

あとは常に情報収集やスキルの向上ができる方のほうが向いています。なぜかというと、web業界は技術の進歩がとても早く、2年経ったスキルはもう古いと言われてしまうこともありますし、全く新しいツールや言語が未来の「あたりまえ」になってしまうこともあります。そして、デザインにもトレンドがあります。10年前のファッションやポスターってなんだか古くさいなーと思うことはありませんか?実はデザインのトレンドも常に移り変わっています。そういったものを常にキャッチして取り入れていけると、webデザイナーとして長く仕事ができると思います。

収入はどのくらい?

webデザイナーの平均年収は350万円前後と言われています(例:月25万円+ボーナス2ヶ月分)。未経験だと月18〜20万円くらいかと思います。

クライアントに提案ができる、Javascriptでインタラクティブなサイトが作れるなどのようなスキルを上げたり、webディレクターやwebプロデューサーに転身することで収入アップが狙えます。フリーランスになれば収入は自分次第ですし、スキルを活かして副業をしたりするのもいいかもしれませんね。

webデザイナーに必要なスキルは?


どんなwebデザイナーになりたいか?によっても必要なスキルが変わってきますが、最低限これがあれば仕事に繋がるよというスキルをご紹介します。選択肢は狭くなってしまいますが、デザインだけまたはコーディングだけでも仕事に繋げることは可能です。

(デザイン系スキル)
★★★ Photoshop
★★☆ Illustrator
(コーディング系スキル)
★★★ HTML
★★★ CSS
★★☆ PHP
★★☆ Javascript/jQuery

PhotoshopとIllustratorはデザインソフトの名前です。デザインソフトはたくさんありますがこのふたつが最も一般的なのでまずはここからはじめましょう。Photoshopは写真加工やwebデザインの制作が得意で、Illustratorは印刷物や文字通りイラストの制作が得意です。

コーディングとは、デザインしたものをweb用の言語に書き換えてwebページ化することです。HTMLは枠組みを書く言語、CSSは装飾する言語、Javascript/jQuery、PHPは動作を制御する言語のことです。難しそうー!と思うかもしれませんが、書き方には決まりがありますし、ネットで調べると親切な方たちがたくさん知識を紹介してくれています(私もいつも助けられています…)。

なので最初からマスターしようと思わずに、基礎を覚えたらあとは経験しながらできるようになろうという気持ちで大丈夫です。まずはHTML・CSSから覚えていきましょう!

webデザイナーの職場って?

webデザイナーが働く場所は実は3種類あります。

制作会社・広告代理店

漫画やドラマでもよくあるので、制作会社で働くイメージが一番多いかもしれませんね。クライアントから依頼があって、コンペをしてダメ出しをくらって徹夜して作業する…みたいな(笑)。とにかくスキルを磨きたい、色々なジャンルのデザインがしたいという方は向いています。

でも、クライアントの都合で残業や急な対応が入ってしまったり、デザイナーは直接クライアントと話ができない・意見しづらいという場合も多いのでそこも覚悟しておくといいかもしれません。私はそれが辛くてインハウスのデザイナーに戻りました。

インハウス(企業・メーカー)

インハウスwebデザイナーとは、IT企業やメーカーなどが社内で抱えているwebデザイナーです。例えば、zozotownの会社で働くwebデザイナーはインハウスデザイナーです。最近は自社サイトやアプリを持つ会社が多く、制作会社に外注すると費用もかかるしいちいち依頼するより社内でやったほうがスピード感もあるということでインハウス化する会社が増えています。

好きな会社や製品に関わりたいという方や、収入や働く時間を安定させたい方は向いています。フレックスや時短・在宅ワークが許可されている会社もあるので主婦の方にもちょうどいいんじゃないかなーと思います。

ただ、会社によってwebへの熱の入れ方が違うので部署にwebデザイナーが自分だけという場合や、web以外の仕事も任される場合もあるので事前にチェックしておいたほうがおすすめです。

在宅

誰もが一度は憧れる在宅ワーク。主婦の方や自由な時間に働きたい方はやってみたい!と思いますよね。在宅ワークをする場合は完全フリーランスか、在宅勤務が認められている会社に所属するかになります。

フリーランスで仕事をもらうためにはクラウドソーシング(公募みたいなもの)やフリーランス向けの仕事紹介サイトに登録したり、人脈を活用したりという営業活動が必要になってきます。そういうのが苦でない&収入に波があっても精神的にこたえない場合はおすすめです。

逆に在宅で仕事はしたいけど未経験からいきなりフリーランスは心配だなという方は、勤務場所・時間の融通がきくインハウスの会社で経験を積んだり、派遣会社に登録して在宅ワークが認めてもらえる仕事を紹介してもらうというのも手です。

webデザイナーの働き方って?

正社員・派遣社員・フリーランスなど雇用形態も色々ですし、勤務場所や時間もwebデザイナーの働き方は本当に多種多様です!私も何度か転職していますがどこも雰囲気や働き方が全然違いました。

あるところは9時〜22時まで働き詰めで服装の指定があったり、あるところはフレックスで好きな時間に出社して服装も自由だったり…。

私は一度フリーランスになろうと思い、会社員で働きつつ知人から少し仕事をもらって準備していた時期もありました。結果、私はフリーランスで自由な時間にたくさん稼ぐよりも、好きな製品・好きなジャンルのデザインをすることと、デザインを評価してもらったりして人と関わりながら仕事をしたいことが一番大事で、自由な時間で働くのはその次なんだと気づいて、自分の好きなジャンルで勤務時間の自由度が高い会社に転職しました(しかもママになっても働きやすい!)。さらに副業が認められているので個人的にやりたい仕事があったらやってみたりして刺激をもらっています。

他にも大阪と東京を行き来して休日も自由なフリーランスの知り合いや、週2で会社勤務という派遣デザイナーもいます。本当に選び方次第。webデザイナーは意外と働き方がたくさんあるんです。

未経験でも大丈夫?

ここで言う未経験とは「PhotoshopやHTML/CSSを勉強したけど実務経験はない人」という前提ですが、答えはYESです。

web業界は常に人を募集していて、簡単な画像加工やHTMLの編集ができるなら未経験からでもOKという場合も多いです。うまく仕事が見つけられれば、仕事に困らない程度にスキルを身につけて、家庭を大事にしたいという主婦の方にも向いていると言えます。

ただ、未経験だけど一人前のスキルが磨ける会社に入りたい…という場合は、自分でひととおり技術を身に着けてからでないと入るのは難しいでしょう。

個人的には、未経験で働けるところで技術を学んで、転職するのがおすすめです。未経験からフリーランスをやる場合も、まずは経験を積ませてもらうということから知人の仕事を格安で請け負ってみるという経験談をよく聞きます。

結局何から始めればいいの?

まずは独学でも、スクールでもいいので、先述した「webデザイナーに必要なスキル」を習得しましょう!

同時にwebデザイナーの求人情報を見ておくと、「このくらいのスキルがあればこういう仕事ができるんだな」と想像がつくと思います。

また、webデザイナー同士でネットを使った情報共有が活発にされているので、twitterやfacebookでwebデザイナー向けに情報発信をしているアカウントを見つけてフォローしてみたり、未経験からwebデザイナーに転身した人の体験談をブログなどで読んでみてもいいと思います。どんな風に勉強したか、なども参考になりますよ!

始めはわからないことがたくさんあると思いますが、webデザイナーは自分で情報を集めて解決する能力がつくととっても、とっっっっても役に立ちます。まずはその練習と思って始めてみましょう!

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