たくさんの女性が悩む生理痛について、私の体験談をお話したいと思います。
私も学生の頃から激しい腹痛や情緒不安定に悩まされていましたが、ピルを服用しはじめてから生活が変わりました。ピルには相性があるようなので万人にとは言えないかもしれないのですが、参考になればと思います。
私の生理の悩み体験談
10代のころ
当時もほぼ毎月1〜3日くらいは生理による腹痛がありました。
カレンダーもつけていないし、PMS(月経前症候群)なんて自覚がなかったので生理前のイライラで友達と気まずくなってしまったこともしばしば。
自分は誰からも必要とされないんだと突然夜に泣いてしまったりもしていましたね。
20代になってから
20代に入ってからは頭痛や吐き気にも悩まされ、仕事を休んでしまうこともありました。
PMS(月経前症候群)も変わらずあり、生理前のイライラだとわかっていながらも態度や言動を制御しきれずイライラが同僚にバレてしまうのがとても辛かったです。
生理痛を改善する為にやってみたこと
・漢方(お金がかかる上にあまり効果を感じなかった)
・食事改善(仕事しながら続けにくい。食べたいものを食べたいという性格が合わない)
・カフェインを控える(今もたまに飲むがコスパが悪い)
・体を温める(痛みは和らぐが根本的な解決にならない)
・体質(冷え性)改善(食事や運動など…これもずっと続けていくのは大変)
どれかはやってみたことがあると思いますが、とにかく続けることが難しい…。生理痛の為だけに好きな食べ物を我慢したり、お金や時間をかけるのは並大抵のことではないです。
ちなみに私は食べたいものを食べたい性格ですが、コンビニや惣菜など出来合いのものが苦手で自炊しているので健康的な生活をしている方だと思います。
生理に悩む方にピルをおすすめしたい
周りに聞くと生理痛は仕方のないものと思って我慢して過ごしている方も多いです。
でも、できれば大事な仕事を休んでしまったり、イライラして大事な人に当たったり、悲しくなって一人泣いたりせず、いつものように穏やかに過ごしたいですよね。
同じようにいろいろ試して悩んでいる方に、一度低容量ピルまたは超低容量ピルを検討してみて欲しいなと思うので私の体験談をご紹介します。
※おことわり※
ここからはあくまで私が自分で調べたり、担当医から聞いたことなどの体験談です。自分で処方してもらいたいときや詳しい情報が知りたいときなどはきちんと医師に確認・相談してくださいね。
ピル=避妊のためのもの、だけではない
意外と認知が少ない?のか、ピル=避妊のためのものと思っている人は多いものの、旅行に合わせて生理日をずらしたり、生理痛緩和のためにも使えるということを知っている人は少ないようです。
ピルのメリット
- 生理周期が規則正しくなる
- 生理日をコントロールできる
- 生理痛が軽くなる
- 月経量が減る
- ニキビや肌荒れの改善
- 卵巣ガン、子宮体ガンの予防
- 避妊
ピルの服用方法
毎日1錠、同じ時間に服用します。私は入浴後〜就寝前と決めてだいたい23時くらい。たまに1時間ほど前後します。もし忘れても1日くらいだったら気付いたときに飲めばいいので意外と毎日続きます。
生理痛によるピルの処方は保険が適用される
避妊のためのピルの処方は自己負担ですが、生理痛(私の通う病院では月経困難症と言っていました)を緩和するためのピルの処方は保険がききます。その場合は「ルナベル」というピルが認められているそうです。
ルナベルの避妊効果は医師によって説明がまちまちだったんですが、効果はあるそうです。いちおう月経困難症の薬として認めているから、避妊については自己責任てことなのかな…と感じました。
どうやって保険適用してもらう?
医師に「生理痛がひどいので保険のきくピルを処方して欲しい」と伝えれば大丈夫です。どのくらい重度か、などは問診程度です。
どのくらい費用がかかる?
保険適用のピルは1,600〜1,800円。
保険適用外は3,000円くらいです。
診察スタイルが病院によって異なり、それによって費用も若干変わってくるようです。
私がはじめ通っていた病院では保険適用外のピルを処方してもらっていて、初診料+診察料、あとは毎月窓口で診察券を見せて薬をもらうだけでした。
今通っている病院で同じものを処方してもらおうとしたら初診料+診察料+血液検査料で最初の病院の3倍くらい費用がかかる&半年おきに血液検査料がかかるとのことで保険適用のピルを勧めてもらいました。
ちょっとここのところの規定はわからないので病院でたずねてみてください。
超低容量ピル「ルナベルULD」を処方してもらった感想
私は超低容量ピル「ルナベルULD」を処方してもらいました。
超低容量ピルは低容量ピルよりホルモンの含有量が少ないもの。そのため副作用が軽いそうです。
私はトリキュラー28という保険適用外の低容量ピルを半年、ルナベルULDを2年服用しました。ルナベルに限らずピル自体のメリットも含まれていますが以下が私の感想です。
よかった点 1:本当に生理痛が軽くなった
生理中は毎食後、鎮痛剤を飲んでいた私が薬なしでも大丈夫になりました。
吐き気は全くなくなり、軽い腹痛と情緒不安定(ちょっとだけイライラ)だけ。もちろん痛いことは痛いですが我慢できるくらい。気になる時は鎮痛剤を飲みます。
経血量も少なく、私の場合は3〜5日くらいで終わります。
よかった点 2:費用が安くなった
保険適用になったので費用が以前の6割くらいになりました。2,000円弱で毎月のストレスから解放されて、周りの人といつも円満に過ごせるのは私にとって大きなメリットです。
よかった点 3:自分の体調が管理しやすい
生理日がずれることがないので、「そろそろ感情に波が出やすくなるな」「体調が落ちてくるな」と予測しやすいです。
また、ピルのメリットである生理日のずらしができるので旅行などの予定に合わせて生理日をずらすことも簡単です。
よかった点 4:ニキビが減った
生理前は必ずと言っていいほどアゴor額にできていたニキビがほとんど出なくなりました。やっぱり女性はお肌の調子が悪いとテンションが下がりますからね。
悪かった?点:たまに生理がこない
トリキュラー28のときは毎月きていたのですが、ルナベルULDにしてから2〜3ヶ月に1回のことが多く不安に。担当医に確認したところ、体が慣れるまで待ちましょうとのこと。
生理がないのは嬉しいけどちょっとそわそわしちゃいます(笑)。
<追記>
担当医いわく、ルナベルは生理をとめる作用がある薬だそう。生理がない=妊娠の可能性も否定はできないが、可能性は低いので心配しなくていいそうです。
しつこいようですがあくまで私の体験談なので、服用したときの状態には個人差があると思います。わからないことは必ず医師に確認してくださいね。
ピル服用の注意点
ピルには相性がある
調べたところピルの効き方には個人差があり、自分の体との相性があるようです。もしかしたら保険のきくピルが自分と合わない可能性もあることは頭に入れておいてください。もし服用して不安な点があったら医師に相談しましょう。
よく聞くピルを服用しない理由
薬に頼りたくない
私も風邪を引いたときになるべく自然治癒したい派(笑)。でも生理痛のたびに鎮痛剤を飲んで苦しみながら過ごすのと、ピルを飲んで少ない痛みで穏やかに過ごすのだったら後者の方がいいのではないでしょうか。
医師から聞いたことではないので明言は避けますが、妊娠する予定がない時期はピルで生理をコントロールして、子宮に負担をかけない方がいいという意見もありました。
副作用がある
副作用の噂はよくありますね。ちなみに太るというのは嘘のようです。
ピルは人により副作用があるようで、一時的に不正出血や吐き気がある場合がありますが2〜3ヶ月くらいで体が慣れるようです。
また、低容量ピルより超低容量ピルの方が副作用が軽いそう。とはいえ体調不良になるのは少し不安ですよね。気になる方はきちんと事前に医師に相談してみましょう。
喫煙者や年齢の高い方も注意した方がいいそうなので、当てはまりそうな方は事前に確認してみてくださいね。
医者にかかるのが億劫
この気持ちはよくわかります…私もめんどくさがりですから(笑)。でも一度診察してもらえれば、2〜3ヶ月分まとめて処方してもらえる病院もあります。
オンラインで受診できるところも出てきたようなので自分のライフスタイルに合うところを探してもいいかもしれません。
毎日薬を飲めるか心配
私も始めはうっかり忘れてしまうんじゃないかと心配でしたが、意外とすぐに慣れました。1日忘れくらいだったら気付いたときに飲めば大丈夫なようです。
あと、一度生理痛の緩和効果を感じると嬉しくなってちゃんと続けられるようになりますよ。
お金がかかる
保険適用のピルは1,600〜1,800円。
保険適用外は3,000円くらいです。
確かに毎月お金はかかりますが、生理痛のたびに鎮痛剤を買って苦しみながら過ごすのと、月2,000円しない値段でピルを飲んで穏やかに過ごすのだったら後者の方がいいのではないでしょうか。
お仕事をお休みしたり、PMS期間に生産性悪く過ごすのもお金に換算したらそのほうがマイナスかもしれないですよね。
恥ずかしい
ピルを飲んでいると言うと、水商売を疑われたり奔放な性生活や性的にだらしないと思われることを心配する方もいます。(私も母にピルを飲んでいると言ったらあまりいい顔はされませんでした。)
でも、ピルを飲んでいることは公言する必要もありませんし、保険が適用されるくらいに生理痛の症状を和らげる薬として認められています。
最近はネットで生理やピルに関する情報をよく見かけるようになりました。時代はどんどん変わっているので堂々としていましょう。
生理は我慢しなくていい
女性の宿命(!?)である生理、そして生理痛。
女性の間でも向き合い方が異なることもあり、オープンにしづらかったり付き合い方が難しいものですが、我慢しなければならないものではありません。
本来であれば生理痛とはほとんどない状態が健康と言われています。みんな我慢しているんだから我慢しなさいというのもきっと違うはず。
生理のせいでイライラして、大事なものを無くしてしまう前に、こんな選択肢もあるんだよと言うのを紹介しました。もし参考になれば嬉しいです。