はじめての方必見!何から伝えたらいいかわからない時のスムーズなデザインの依頼方法<例文つき>

WEBデザイン

最近、デザインの発注をしたことがない人から、デザイナーへの依頼の仕方を質問されました。私は発注側も制作側も両方の立場になることがあるので、「こういうふうに頼むとおたがい進めやすいんじゃないかな」と思う方法をまとめてみました。メールや電話で使える例文があると便利かなと思ったのでアレンジして使ってみてください。

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デザイナーへのスムーズな依頼方法

デザイン発注をしたことがない方から、「どういうふうに頼んだらスムーズにいくのか?」と質問をされました。デザイナーはどういう情報があれば作業がしやすいのかを考えてくださるのはとてもうれしいことです。

『たがいにコミュニケーションして作り上げる』気持ちがあればうまくいくと思いますが、ときにはすれ違ってしまい「なかなか思うようなデザインがでてこない」「これ以上修正するなら追加料金がかかると言われた!」ということもありえます。

そうしたことがなるべく起こらないように、「こうしたらスムーズに進むかな」と思うことをいくつかあげてみます。

ターゲットを明確にする

デザインのことが苦手で、希望のイメージがまったく思いつかない、まとめられないという方もいます。そんなときは最低限、「どういう人に向けたサービスか」というのをしっかり伝えるようにしましょう。
サービスの利用者の雰囲気や、ご本人の人柄、こんなお客さんに来てほしいなどを添えるとなお伝わりやすいです。
このとき、情報はなるべく詳細なほうがデザインを絞りやすいです。例えば料理教室だったらこのくらい詳しくすることができます。
・20代女性 or 40代女性
・初心者向け or ある程度慣れている人向け
・料理を食べてくれる人がいる or いない
・時間に余裕がある or 仕事や家事で忙しい
こんなに詳しくする必要ある?と思うかもしれませんが、それによってキャッチコピーやデザインが変わってくる大事なところです。

<例文>
料理教室のホームページのデザインをお願いします。ターゲットは『本当は毎日手料理を作りたいけれど仕事や家事で忙しい女性』で、毎日の料理を簡単にする時短料理や作り置きの提案、休日や時間のあるときに心を豊かにするちょっとトクベツな料理の提案をしています。(サービスの具体的な内容)
20代〜40代くらいの忙しい独身会社員の女性や、家族に毎日おいしい料理を作りつつ自分の時間を増やしたい主婦の方が参加しています。(実際の利用者)
今後は男性の参加者も増やしたいと考えています。(今後希望する展開)
とても和気あいあいとした雰囲気で、利用者さんどうしでオフ会やホームパーティを開いているようです。(雰囲気)

男性女性全般がターゲットの場合でも、その中でどの年齢層が多いか(希望するか)やどんな雰囲気・属性・嗜好かなどなるべくターゲットの傾向や特性が伝わるようにするとGOODです。

参考画像を集める

希望するデザインと近いイメージ画像があると共通認識が得られやすいです。数は多すぎても混乱してしまうので、1〜3つくらいに。構成や色、雰囲気など参考にする部分は異なっていて大丈夫です。

参考画像があるときは「どの部分がイメージと近いか」を説明するとGOOD

参考画像を用意したら、どの部分を参考にしたいと思ったか自分の中で言語化してみます。「優しい色づかいがよかった」「構成がわかりやすかった」「キャッチコピーがささりそう」などなど…。
デザイナーに「こんなイメージです」とただ渡しても、デザイナーからするとバラバラのイメージに見えるのでどこを参考にしたらいいかわかりづらいことも。上記の部分を説明すると伝わりやすいです。

<例文>
Aのイメージはオレンジの元気な印象が私やお客さまのイメージと合っていていいと思いました。
Bのイメージは構成がわかりやすく、最初に大きなビジュアルでサービスの雰囲気を打ち出して、そのすぐ下に利用のメリットを紹介しているところを参考にしたいと思いました。

「ここは言わなくてもわかるだろう」ということも伝えておく

「プロにここまで指示をしたら失礼かな」「言わなくても一般的にわかるかな」と思うようなことでも、私の経験上は念のため伝えておいたほうが間違いなく進むことが多いです。
とくに参考画像がある場合は、「ここは参考にしてほしいけど、この部分は参考にしてほしくない」と伝えておくとスムーズ。

<例文>
・スマートフォンで見やすくしていただきたいです。
・参考画像は誘導ボタンがとても派手で目立ちますが、まわりとなじむ程度でお願いします。

デザイナーに言語化してもらう

「イメージはわきますか?」「どんなデザインになりそうですか?」と聞いて、デザイナーとイメージの共有ができているか確認してみましょう。(まだデザイナーがいい案を思いついていないこともあるので「考えてみます」と言われてもあまり追求しないほうがいいかも)
もしデザイナーのイメージができていなそうだったら、「何か聞きたいことはありますか?」と問いかけたり、認識がずれている箇所を詳しく説明しましょう。雑談のなかにデザイナーにとってのヒントがあったりもします。とにかくコミュニケーション!

<例文>
・以上でひととおり説明したと思うのですが、イメージはわきますか?
・もし制作のうえで他に必要な情報がありましたらなんでもご質問ください。

デザイナーにおまかせしたいときの上手な伝え方

それでもやっぱり参考画像が見つけられない、プロにおまかせしたい!という方は最初の「ターゲット」をしっかりと伝えたうえで「おまかせしたいので(何案か)ご提案いただけますか?」と聞いてみましょう。

何案か提案する場合は時間がかかるので、余裕をもったスケジュールにしたり、レイアウトは同じで色のパターンだけ出してもらう、反対に色は同じでレイアウトを変えてもらうなどお互いに効率のよい提案の仕方を調整してみましょう。

<例文>
・デザインの方向性はプロの方におまかせしたいのですが、何案かご提案いただくことは可能ですか?2〜3案から絞りたいと考えておりますがスケジュールの都合はいかがでしょうか。

「なんか違うんだよね〜」と何案も出し直しをさせるとデザイナーとの関係が悪くなってしまうので(笑)、提案してもらった場合の次の指示は1案にまとめる・具体的にするなどコミュニケーションを大切にしましょう。
修正指示の仕方については過去記事にも書きました。

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おたがいにスムーズな進行方法

自分が準備すべき素材(情報)を確認する

ホームページを作るという例だとしたら、ターゲットや方向性を伝えて「それじゃあよろしく!」となってしまいがちですが、それだと制作に着手できません。

ホームページを制作するには画像やキャッチコピー、紹介文、リンク情報など必要な情報はいろいろあります。画像や文章はどちらが用意するか、どのタイミングで提供するかの分担を決めておきましょう。

スケジュールを確認する

こちらも意外となぁなぁで進めてしまいがちです。希望の納期だけ伝えてあとは適当にしていると、急にどちらかが忙しくなってしまった場合などにどんどん進行が遅れていってしまうこともあります。最初の提案は◯日まで、最終決定は◯日、納品は◯日と決めておいたほうがおたがいに安心して進められます。
仮に納期がない場合でも、目安のスケジュールはたてておきましょう。

提案や修正に関するルールを確認する

個人でも会社でも、制作のうえのルールをもうけている場合があります。提案数や修正の回数、大幅な修正や急ぐ場合は追加料金が必要など、とくにルールがないところもありますが後のトラブルを避けるためにも確認しておきましょう。

まとめ

はじめての方向けのデザインの依頼方法をまとめました。私の経験を踏まえて書いたものなので、人によって違いがあるかもしれませんが『しっかりとコミュニケーションをとる』ことが何より大切だと思います。参考になればうれしいです。

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