満足感たっぷりのおすすめミステリー小説15+2選

読書

読書は息抜きが目的なので勉強になるようなものよりはミステリーや非日常系の小説をよく読みます。ミステリーは人気作を調べて読むくらいなので、私が今まで読んだ中でおもしろかったものをまとめてみました。

評判はいいけど「これは反則だろ!」と思った小説も紹介します(笑)。

スポンサーリンク

雰囲気・世界観に引き込まれる4選

すべてがFになる

密室から飛び出した死体。究極の謎解きミステリィ。
コンピュータに残されたメッセージに挑む犀川助教授とお嬢様学生・萌絵。
孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季(まがたしき)。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平(さいかわそうへい)と女子学生・西之園萌絵(にしのそのもえ)が、この不可思議な密室殺人に挑む。新しい形の本格ミステリィ登場。

講談社BOOK倶楽部

密室・隔離されたハイテク研究所など特異な環境と、ちょっと変わった登場人物たち。彼らのセリフの言葉選びをはじめ、なんとなく作品全体がクール(無機質・かっこいい両方の意味で)な印象をもっていて、今まで読んだミステリーとちょっと違った世界観です。
「すべてがFになる」の意味がわかった時に、「か、かっこいい!」と思ってしまいました。この作品を読んでから、すっかり森博嗣さんのファンです。

白夜行

1973年、大阪の廃墟ビルで質屋を経営する男が一人殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りしてしまう。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂――暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んでいくことになるのだが、二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪の形跡。しかし、何も「証拠」はない。そして十九年の歳月が流れ……。伏線が幾重にも張り巡らされた緻密なストーリー。壮大なスケールで描かれた、ミステリー史に燦然と輝く大人気作家の記念碑的傑作。

あらすじより

主役のふたりが語ることはなく、周囲の人々が語り手となって展開していく話です。接点があるようでない、二人の周りの事件と最初の事件を追いながら少しずつ謎がとけていくさまはどんどん読み進めてしまいます。
重いストーリーなのですが、主役のふたりの関係性がまさに白夜のごとく作品の中でも小さな光となっている感覚がします。映像化作品のほうも、見え方が変わって面白いです。

よろずのことに気をつけよ

第57回 江戸川乱歩賞受賞作。呪いで人が殺せるか。変死体のそばで見つかった「呪術符」を手がかりに、呪術の研究を専門にする文化人類学者・仲澤大輔が殺人事件の真相に迫る、長編ミステリー。

講談社BOOK倶楽部

「すべてがFになる」に続き、私の厨二の名残がばれそうですが(笑)。とても読みやすく怖おもしろい作品でした。序盤の本格的なオカルトっぽい展開はワクワクしますし、後半はドラマの「トリック」みたいで動きがあって楽しめます。呪術の説明がめちゃ細かいです。
シリーズ化してないか一生懸命探したのですがありませんでした・・シリーズ化を希望します!

ダヴィンチ・コード

ルーヴル美術館のソニエール館長が館内のグランド・ギャラリーで異様な死体で発見された。殺害当夜、館長と会う約束をしていたハーヴァード大学教授ラングドンは、警察より捜査協力を求められる。

あらすじより

この作品は知っている方多いですよね。外国の小説ってなぜかあまり手に取らないのですが、これは学生のころに休み時間の5分間でさえも読んでいたくらい続きが気になって気になっておもしろかったのでピックアップしました。
前の作品の呪術と近いですが、海外の秘密結社やまじないなど実際あったかもしれないと言われているものが散りばめられていて、謎解きをしながらヨーロッパを大移動するスリルある展開がおもしろいです。

スポンサーリンク

活字の中にも仕掛けがいっぱい。謎とき感覚で読める3選

出版禁止

著者・長江俊和が手にしたのは、いわくつきの原稿だった。題名は「カミュの刺客」、執筆者はライターの若橋呉成。内容は、有名なドキュメンタリー作家と心中し、生き残った新藤七緒への独占インタビューだった。死の匂いが立ちこめる山荘、心中のすべてを記録したビデオ。不倫の果ての悲劇なのか。なぜ女だけが生還したのか。息を呑む展開、恐るべきどんでん返し。異形の傑作ミステリー。

新潮社

最初はちょっと不気味な事件に関わっているだけだと思っていたら、「あれ、思いがけない展開になっていく…」「あれ?著者は作中で言葉遊びをしている…?」とどんどん引き込まれて、一語一句大事な言葉を逃さないように注意しながら読み進めていっている自分がいます。読んでいてゾワっとしたのは久しぶりです。たくさんの仕掛けや言葉遊びがあり、さらっと読んでしまうとわからないところもあるので、謎解きをしながら読むのが好きな方はぜひ。

夜よ鼠たちのために

脅迫電話に呼び出された医師とその嫁婿が、白衣を着せられ、首に針金を巻きつけられた奇妙な姿で遺体となって発見された。なぜこんな姿で殺されたのか、犯人の目的はいったい何なのか……?深い情念と、超絶技巧。意外な真相が胸を打つ、サスペンス・ミステリーの傑作9編を収録。『このミステリーがすごい! 2014年版』の「復刊希望! 幻の名作ベストテン」にて1位に輝いた、幻の名作がついに復刊!

あらすじより

最初、短編集と気づいていなくて「うわ、こんな重い展開がずっと続くのか…あ、なんだ短編か〜よかった〜」と思ったらその重さが9編続きました(笑)。短編といえどひとつひとつが重厚なミステリーです。展開がまったく読めないので、読み進めながら「次はどんなふうに期待を裏切ってくれるのか」という気持ちになります。

「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見された。衝撃の結末を迎えるサイコ・サスペンス。

新潮社

女子高生のひとり娘がいる刑事が「レインマン」があらわれる事件の謎を追っていきます。こういうサイコキラー的なものが出てくる小説はあまり読んだことがないのですが、ドラマや映画のようなわかりやすい展開で読みやすいです。(サイコキラー系のグロテスク描写が苦手だけどそうでもないし)
ただ、一筋縄でいかないのがこの小説のおもしろいところ。最後の一行で起こるどんでん返しが衝撃的です。

読む手が止まらないデスゲーム2選

インシテミル

車を買う金欲しさにアルバイト探しをしていた学生・結城がコンビニにあった求人情報誌で見つけたのは、時給11万2000円という破格の好条件の仕事。
それは、1週間「ある人文科学的実験の被験者」になるだけという、短期のアルバイトだった。インターネットや雑誌を見て、山間にある施設に集まったのは12人の男女。
彼らは、実験の内容を知り驚愕する。
それは、より多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった――。
地下の実験用施設「暗鬼館」に閉じ込められた12人。最初の殺人が起こり、疑心暗鬼に駆り立てられる参加者たち。互いに推理を戦わせ始める彼らを待ち受ける衝撃の運命とは!?

あらすじより

また私の厨二の名残がばれるやつですが、閉じられた施設で様々な境遇の人たちが殺し合うストーリー。キーアイテムや仕掛けによる謎解き要素もあり、誰が犯人か考えながら楽しめます。映画のように最後の最後までスピード感のある展開で飽きません。こういう作品って、「もし自分がここにいたら…」と考えてしまいますよね。めずらしく読み返した作品でした。

十角館の殺人

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作。

講談社BOOK倶楽部

有名なアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」のオマージュ的作品と言われ、発刊時の日本のミステリー界に新本格ミステリーブームを起こすきっかけとなったそうです。今は本格的なミステリーはたくさんあるので、私は当時ほどの衝撃は受けていない気がするのですが、それでも「こう来たか!」と思う展開でした。小説だからこそのおもしろさがあります。

いろいろな感情が湧き上がる。人間模様が面白い3選

半落ち

「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの2日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは――。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。

講談社BOOK倶楽部

事件を追ういろいろな立場の人が章ごとに主役となって話が進んでいきます。事件自体は明かされているのに、梶にとって一番重要であろう空白の2日間だけはわからない。「知りたい!」とどんどんはまっていきます。もともと警察官である梶を知りながら事件を追う人々の心境をはじめ、梶自身の胸に秘めている想い、そしてラストの展開は胸がじんわりします。

ファーストラヴ

夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。彼女は父親の勤務先である美術学校に立ち寄り、あらかじめ購入していた包丁で父親を刺殺した。環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに凶行に及んだのだった。環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか?
臨床心理士の真壁由紀は、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼され、環菜やその周辺の人々と面会を重ねることになる。そこから浮かび上がってくる、環菜の過去とは?「家族」という名の迷宮を描く長編小説。

あらすじより

第159回直木賞を受賞し、2021年に映画化された作品。不安定な言動を見せる環菜と、女性・子供を持つ立場からの視点で事件を見る真壁。環菜の発言はどこまで本当なのか、なぜそのような不安定な精神状態になってしまったのか。歪んだ「家族」のかたちから、子どもを育てるということ、初恋が心に残すものについて考えさせられる作品。

Nのために

穏やかな石垣島の浜辺で、杉下希美と安藤望は運命的に野崎夫妻と出会った。その出会いはある悲劇への序曲だった――。二年前の秋、台風による床上浸水をきっかけに、同じアパートに住む杉下、安藤、そして西崎真人の三人は親しくなる。それぞれに屈折とトラウマ、そして夢を抱く三人は、やがてある計画に手を染めていく。すべては「N」のために。タワーマンションで起きた悲劇的な殺人事件の真相を、モノローグ形式で抒情的に解き明かす、著者渾身の連作長編。『告白』『少女』『贖罪』に続く、新たなるステージ。

あらすじより

タイトルの「N」とは登場人物のイニシャルのことで、それぞれが大切にする「N」のための行動が起こす悲劇の話です。Nたちが偶然、または必然的に出会い、親しくなり、事件が起きるまでをそれぞれの語り手から解き明かしていきます。単純な惚れた腫れたという話でなく、それぞれの過去からの人格形成の影響でこじれつつも純粋な感情を持っているところがこの作品のおもしろいところだと思います。いまそばにいる人だって、本当の心の内はわからない。不思議な魅力のある作品です。

初心者におすすめの読後感がいい3選

花の鎖

両親を亡くし、愛する祖母もガンで入院中、さらに講師として働いていた英会話スクールが破綻し金銭的に困っている梨花。建設会社で働いていたが、伯父夫婦のすすめで営業職の和弥と結婚した美雪。公民館で水彩画教室の講師をしつつ、和菓子屋でバイトをしている紗月。そして、3人の女性の人生に影を落とす謎の男・K――。
大ベストセラー「告白」でのデビューから進化し続ける作家・湊かなえが放つ、感動のミステリー。中谷美紀、戸田恵梨香、松下奈緒でドラマ化もされ、話題を呼んだ傑作。

文藝春愁BOOKS

おそらく同じ地域に住んでいて、おそらく同じ店で同じものを買っている。なぜかリンクしている梨花、美雪、紗月の3人。そして謎の男・K。この3つの物語はどう繋がっていくんだろう?といつものミステリーとは異なるおもしろさがあります。終盤の情景や、3つの物語が繋がったときの驚きは、女性だから書ける作品かもしれないな、と思いました。派手な展開や驚きはありませんが、じんわりと響いて、自分の生きてきた道について考えたくなります。

暗いところで待ち合わせ

駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチル。奇妙な同棲生活が始まった?。書き下ろし小説。

幻冬舎

異常に装丁が怖いですが、ホラー小説ではありません(笑)。装丁で損している気がする…。殺人事件の犯人として追われるアキヒロが、目の見えないミチルの一人暮らしの家に紛れ込み、奇妙な同棲生活を始めながら自分を見つめるストーリー。殺人事件の真相よりも、ミチルの成長物語がメインになっていて、最後は心があたたまります。ストーリーも長くないし、怖い描写や複雑な展開もないので初心者におすすめ。

流星の絆

惨殺された両親の仇討ちを流星に誓いあった三兄妹。「兄貴、妹(あいつ)は本気だよ。俺たちの仇の息子に惚れてるよ」。14年後――彼らが仕掛けた復讐計画の最大の誤算は、妹の恋心だった。「この小説は私が書いたのではない。登場人物たちが作りだしたのだ。」――東野圭吾
息もつかせぬ展開、張り巡らされた伏線、驚きの真相、涙がとまらないラスト。すべての東野作品を超えた現代エンタメの最高峰。第43回新風賞受賞。

講談社BOOK倶楽部

子どもの頃に親を殺された三兄妹の仇討ちストーリーですが、けして重くなく、兄妹たちが変装してパーティーに紛れ込むなどエンターテイメント感がありスルスルと読めてしまう作品です。東野圭吾さんの「この小説は私が書いたのではない。登場人物たちが作りだしたのだ。」の言葉のとおり、登場人物たちのキャラクターが立っていて感情移入しやすいのもいいです。華やかで、情景が浮かびやすいところも好き。最後は明るい気持ちになれる作品です。

(おまけ)ミスリードはお好き?反則的な2選

おまけで、評判がよくて読んでみたけれど好みが分かれそうだなと思った作品を紹介。どんでん返しやミスリードが好きな方向け。

葉桜の季節に君を想うということ

究極の驚愕、ミステリーの奇蹟がここにある。
素人探偵のもとに持ち込まれた霊感商法事件の意外な顛末、そして…。あなたは最後の一文まで、ただひたすら驚き続けることになる。「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして——。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本。第57回日本推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞受賞。

あらすじより

究極のミスリード小説!ここまでミスリードにする?というくらい仕掛けがたくさんで、最後の種明かしは「えー!そっちー?!」と声に出てしまうほどの驚きがありました。タイトルと主人公のハードボイルド感のギャップもあいまって、私はなんだかむりやりだまされたようななんだかモヤモヤした気持ちになりましたが、この驚き、一度体験してみてもいいかも。

向日葵の咲かない夏

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。

新潮社

ダークな雰囲気が漂い、奇妙な出来事が続く不思議な感覚のストーリーは小学生が登場人物とは思えません(笑)。この作品も、前述の「葉桜の季節に君を想うということ」同様、最後に「えー!そっちー?!」というミスリードの驚きがあります。世界観に引き込まれる作品。

読書
スポンサーリンク
FLO CAFE
タイトルとURLをコピーしました